会長挨拶
会員・関係者の皆様から多大なご支援・ご協力をいただき、第13回看護実践学会学術集会を2019年9月8日(日)、金沢医科大学病院において開催できますことを心より感謝申し上げます。
今回の学術集会のテーマは、「思いを叶える看護のチ・カ・ラ」~知性(ちせい)・感性(かんせい)・信頼(しんらい)~です。コンセプトは意思決定支援です。疾病構造の変化や高齢化により「治し、支える医療」への転換が図られてきた昨今、疾病と共に生き抜くうえで意思決定の機会は幾度となく訪れます。日々、患者中心の医療を謳いつつ、治療方法や療養場所等、その選択は誰のための選択なのか、ジレンマを感じることも少なくありません。今回のテーマは、「力」を敢えて「チ・カ・ラ」と表示し、思いを叶えるうえでキーワードとなる知性・感性・信頼をその一文字一文字に託しました。思いを叶える対象はもちろん患者さんであり、家族であり、そして「患者さんの思いを叶えてあげたい」私たち自身でもあると思います。専門職として患者さんの『どう生きるか』に真摯に向き合うべく、参加者の皆様と一緒に考えていきたいと思います。
本会は、臨床や看護教育等に携わる看護職が、さらなる看護の質向上のために、日頃の看護実践の成果を発表するとともに意見交換をする貴重な機会です。相互に刺激しあい、切磋琢磨できる機会になることを期待し、関係者一同準備を進めています。
最後になりましたが、学術集会へのご発表、ご参加を心よりお待ちしております。
2019年3月吉日
第13回 看護実践学会学術集会
会長 野村 仁美
JCHO金沢病院 看護部長