○上田章人、藤村政樹、西辻 雅、阿保未来、北 俊之、片山伸幸、野村 智、吉見雄三、安井正英、笠原寿郎(石川県立中央病院呼吸器内科、金沢大学第三内科)
咳は呼吸器疾患において最も頻度の多い症状の一つである。今回我々は、非感作モルモットの気道に対して機械的に圧ストレスを負荷し、その結果生じる気道炎症及び咳感受性の変化を検討した。
ペントバルビタールの副腔内投与によって非感作モルモットを麻酔した後、気管切開を行って気管カニューレを挿入し、圧ストレス(10cmH2Oの陰圧を0.1秒×10回)を与えた。その6時間後及び24時間後にカプサイシン咳感受性の測定及び気管支肺胞洗浄(生理食塩水20mlにて)を施行した。
圧ストレスによってカプサイシン咳感受性は亢進し、気管支肺胞洗浄液において総細胞数、好中球数の増加を認めた。