研究会開催記録

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「第5回咳嗽研究会」

4:咳喘息、非喘息性慢性咳嗽例におけるCT所見について

○松本久子、Rollin Tabuena、 新実彰男、竹村昌也、上田哲也、三嶋理晃(京都大学呼吸器内科)

目的

慢性咳嗽患者におけるCT上の気道壁厚、低吸収域の割合 (LAA%)について検討し、典型的喘息 (CA)、健常人と比較する。

対象

CA 37例、咳喘息(CVA) 12例、非喘息性慢性咳嗽 (NAC) 10例、健常人15例。

方法

気道壁厚として右B1のWall area (WA) / Body surface area (BSA)、WA%、Thickness (T) /√BSAを測定し、肺野は-960 HU未満のLAA%を検討した。各指標と咳感受性などとの関連をみた。

結果

WA/BSA、WA%、T/ √BSAはCA、CVAとも健常人に比し厚く、WA/BSAはCA、CVA、健常人の順であった。NACではT/ √BSAが健常人よりも厚かった。LAA%はCAのみが健常人よりも高かった。またNACにおいてWA%と咳感受性の程度が正の相関をとる傾向がみられた。

結語

CVA, NACにおいてもCT上の中枢気道壁の肥厚は存在する。

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