北陸中日新聞「キュービクス経産省助成受け、新技術開発へ」9/29掲載
北陸中日新聞(北陸三県)に掲載されました。
「がん検査4時間で 体の負担も軽く安価」
医療ベンチャーのキュービクス(石川県野々市市)は、消化器の早期がんを発見する検査が
四時間、二万~三万円(自由診療)でできる新システムを、経済産業省の助成を受けて開発する。
現システムは「マイクロアレイ血液検査」という方法で、昨年八月にサービスを開始。数ミリリットルの血液を取り出して遺伝子を分析、がんの有無を判定する。臨床試験での発見率は90%以上で、内視鏡による検査より体への負担が小さい。八月末現在で五十の医療機関が採用。人間ドックと組み合わせるなどし、月に百例程度の検査実績がある。
ただ、医療機関から採血した血液を同社に配送した後、試薬をかけて装置で解析する検査受託型のシステムのため、時間と手間、コストがかかる。
新システムではPCR法を導入。少ない遺伝子サンプルで判定できるので解析時間が短い上、試薬の価格も安い。他の分野で使用しているPCA分析機器をがん検査用にしたものを医療機関に購入してもらい、同社が薬事承認を得て検査キットを供給すれば、病院内で判定が可能になる。
丹野博社長は「がん検診が普及して検査キットの販売が伸びれば、二〇年には市場が百億円に拡大する可能性がある」と語る。
新システムの開発は、七月に経産省の「課題解決型医療機器等開発事業」に採択され、三年間で計一億二千万円の助成を受ける。
(以上抜粋)